春夜
春眠暁を覚えずというが、
暁に就寝する習慣の自分には縁遠いことだ
赤ん坊の頃から野生動物のように夜半に活動する性質は
何をもって決められたのか知りたいところだ
何もしないと食べていけないし
霞を喰ってもさほど旨くはないので
時折に仕事というものをしている
その作業には闇夜がもってこいなのだが・・・
丑三つ時にもコンビニは開いているし
何でもいいならテレビ番組も放映している
がゆえに、
暗闇の趣は我が収入とともに少なくなったなと思うのだ
そんな明るさの真夜中の現代でも、
寝床に入る頃に窓を開けると古(いにしえ)を追体験できる
春はあけぼの
やうやう白くなりゆく住宅街 少し明かりて
闇夜にする仕事だからといって泥棒ではないぞ
もっと他のまっとうな職業としてやってるぞ
天を仰いで
本日は古典から春を三本引用させていただいたナリ